大学生のころ青春18きっぷを使って日本一周した話(決意・準備編)
はじめに
私が何年か前、大学生の頃に夏休みを利用して一人で日本一周した話を書き残しておこうと思います。
今回の記事では旅行を始めるに至るまでの心境と準備や計画について述べていこうと思います。
※行った時期はコロナより前のものなのでいくつか正確ではない情報があるかもしれないです。
日本一周旅行しようと思った理由
当時、大学三回生だった僕が夏休みに日本一周旅行をするに至った理由は主に3つありました。
一つ目は少し大きいことをしたいと思っていたことです。
アルバイトで貯めた手持ちの金額は40万ほどで、やりたいことを考えた末日本一周をしようと決めました。他の候補として、当時から好きだったレアルマドリードの試合を見にスペインに行く案や東南アジアへ行く案もありました。しかし、世界よりもまず日本を知りたい、日本中を見てみたいという思いが強く、日本を選びました。
二つ目は一人になってみたかったことです。
実家暮らしの私は家族と一緒に住んでいるだけでなく部屋も弟と同じで常に誰かがいる環境にいました。他人の目を気にせずというか少し自由にしたいという思いがありました。
三つめは自分探しというやつです。
一人旅をすることはよく自分探しの旅になると言われていて、自分を知るいいきっかけになるのではないかという思いもありました。
日本一周旅行するにあたっての目標
何か崇高な目的があったわけではなく、ただただ日本全国の街並みと観光地、グルメ、人の雰囲気を味わいたいと思っていました。誰と話した時もそこ行ったことあるよと具体的に話せるくらい主観的にその場所を見に行こうと思っていました。
日本一周旅行前の準備・計画
交通手段
主な交通手段は電車にすることにしました。
電車にした理由は消去法です。自転車や原付を使うのは間違いなくしんどそうだし、ヒッチハイクなんて知らない人にぐいぐい話しかけるのは自分の性格に合わない。飛行機や特急で回れるほどお金もない。青春18切符を使えば1日2300円でJRに乗り放題だし、乗り降りなど移動の自由が効くと思ったからです。
私の場合は電車で行くと決めた時点で沖縄へ行くのは諦めました。
理由はすでに家族で行ったことがあり、どんな場所か見た経験があるからです。また、1県のために日数と時間と費用が必要だったことも挙げられます。一度に47都道府県まわると決めていれば、電車以外を使ったり、この都道府県は行かないなんて選択肢はなかったかもしれません。しかし、私の目標はあくまであくまで日本中すべてを自分の五感で感じることだったので、世間では有名でも興味のないところへはいかないし、必要に応じて他の交通手段も使うことにしてました。
青春18きっぷについて
青春18切符とはJRの特急以外なら1日乗り放題の切符のことで、青春とは言っていますが年齢制限なく購入できます。改札を通るときに車掌さんにハンコを押してもらい切符を見せれば乗り降りできます。
全国の主な駅で買うことができますが、どこでも買えるわけではないのであらかじめ買っておく方がよいと思います。また、青春18きっぷは使用できる期間が決まっているのでそこも注意しましょう。
期間
時期は夏休みの青春18きっぷを使える期間(8/1~9/10ごろ)でした。1日1県を目安にまわり、40-50日で帰ってくるプランにしました。
コースは大阪府を西に出発しました。そして、大阪→山陰→九州→山陽→四国→近畿→北陸→中部→関東→東北→北海道→東北→関東→中部→大阪という順で回りました。
予算
予算は1日1万+αとしました。
人によっては多くも少なくも感じるかもしれませんが旅行期間と自分の財布と相談して決定しました。これもあくまで目安であり、自分が良いと思ったものにはお金も時間も惜しまない方針でした。1万円の詳細は以下のようになります。
・宿泊費 3000-5000円
・交通費 2300円
・食費 3000円
・観光費用 2000円
食事
食事は基本外食で、不足しがちな野菜は毎日1食は摂るように意識していました。
宿
宿は安く済ませるならユースホステルなどを使うと便利だと思います。私は多少の行き当たりばったり感が欲しかったことと、頻繁に知らない人と話すのはストレスだと感じてできるだけ安いビジネスホテル、カプセルまたは野宿を選択しました。
※行き当たりばったり感というのはあらかじめ予約してしまうとこの日までにこの場所に行かなければならないという焦りが生まれるということです。臨機応変に行きたい場所やスケジュールを変更したかったので、ざっくりとしか決めませんでした。
持ち物
持ち物は最小限にしました。
一点にとどまることは少ないし、荷物が重いと疲労やストレスにつながると思ったからです。いくら準備してもトラブルはつきものです。今の時代コンビニがあればたいていのものは揃います。スマホと財布さえあれば何とかなります。(ここまで思えたのは日本だからというのはあると思います。海外ではこういうわけには行かないかもしれないです。)
かばんはキャリーバッグとポーチに分けました。
長時間歩くときは迷わずロッカーを使ってキャリーバッグを預けました。自分の中では300円を払うよりも重いキャリーバッグを持ち歩く方がストレスでした。人によりますが、長時間持つのでポーチよりは負担が分散するリュックサックのほうがいいかもしれません。
格好
- スニーカー
- デニム
- ビッグTシャツ
- Tシャツ
- ポーチ
- 帽子
- スマホ
- 財布(青春18きっぷ)
- 時計
ポーチの中身
- ポケットWi-Fi
- 充電バッテリー
- 充電ケーブル
- イヤホン
- 扇子
- タオル
- 雨具(折りたたみ傘)
- ティッシュ
- ペットボトル
キャリーバッグの中身
- エコバッグ
- タコ足
- 充電器
- 歯ブラシ
- 常備薬
- マスク
- コンタクト
- ワックス
- メガネケース
- 延長コード
- ファイル
- パンツ5枚
- 靴下5枚
- ズボン1枚
- シャツ
- 上着
- 寝巻上下
- ハンガー
持ち物選びで重視したこと
自分の中で最も大切にしていたのは体調管理です。
体調を崩せば何も楽しめないからです。真夏だったので扇子、タオル、雨具は常備していました。また水分は定期的に購入し、常に切らさないようにしました。キャリーバッグにはほこり対策でマスク、あせもができやすいので濡らしたタオルやかゆみ止め、冷房対策で上着も持って行きました。
次に大切なのが情報です。
宿の予約や電車の乗り継ぎ、観光地、グルメ、交通アクセスなどを調べるうえでスマホは不可欠でした。充電バッテリーを持ち歩き毎日充電しました。通信制限なんかが怖い人はお金はかかりますが、ポケットWi-Fiをレンタルしてもいいと思います。
また、肌に身に着けるものは一週間分用意して変えるようにしました。
逆にそれ以外の上着などは荷物がかさばるという理由で極力減らしました。洗濯は一週間に一度コインランドリーを使いました。寝るときにはズボンや上着、靴などは毎日裏返してハンガーに干していました。
無理しないことも重要です。
そのため、趣味や気分転換になるものは持っていたほうがいいです。日常生活と同じような生活になってしまっては旅行の意義が半減してしまいますが、疲れてきたときや中だるみしたときに元気を出してくれる趣味などは大切です。景色を楽しむことや考え事することは大切ですが、夜の電車なんかは景色を楽しめないし、一日中歩き疲れてしまえば頭も回らなくなります。私は海外サッカーを見るのが好きだったので、ポケットWi-Fiをレンタルして持ち歩いていました。またいつも寝るときに音楽を聴きながら寝るので泊まる場所によってコンセントが近くになかったりすると不便なので延長コードを持ち歩いていました。
※おまけ 持って行って後悔したもの
- カメラ
- PC
- 本
とにかく重たい。まじで苦痛です。速攻で家に送り返しました。車窓を眺めながらPCや本を開いてる姿が格好いいと思ってた自分が憎いです。今は良くも悪くもスマホ一つで済んでしまいます。
最後に
それぞれの旅の記録は今後何本かに分けてあげていこうと思っています。